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過去のものとなった古典的な移動平均線のクロス

昔、移動平均線のトレードでは、ゴールデンクロス、あるいはデッドクロスという、
用語が頻繁に使われていた。これらの用語は、短期と長期の移動平均線が交差、クロスすることにより、トレンドが反転するという意味で、使用されていたが、今では、ほとんど聞かなくなった。

ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上にクロスすることにより、上昇トレンドに反転することを意味し、一方、デッドクロスとは、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下にクロスすることにより、下降トレンドに反転することを意味していた。

ところが、従来の古典的な移動平均線を使ったゴールデンクロスやデッドクロスは、実際には、トレンド反転を的確に示さないことから、この考えを使ってのトレードはうまくいかない。

トレードの世界では、従来の古典的な移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスが、実際のトレードでは、ほとんど役に立たないということが、知れ渡った結果、今では、ゴールデンクロス、あるいはデッドクロスという言葉は、ほぼ死語となっている。

ではなぜ、従来の古典的な移動平均線を使ったゴールデンクロス、あるいはデッドクロスによるトレード、あるいトレード分析がうまくいかないかということだが、古典的な移動平均線の致命的な問題のところで、解説したように、

それは、従来の古典的な移動平均線では、金融商品の値動きの中で頻繁に発生する上下動の値動きにおいて、上昇から下降へ、下降から上昇へというトレンドが移行するときに起こるトレンド反転を認識できない、ということに、そもそもの原因がある。

つまり、単体の移動平均線でトレンド反転を認識できないものは、長短2本の移動平均線を使っても、同様の結果しか得られないわけである。


結局、トレンド反転を認識できない移動平均線を使った長短の従来の古典的な移動平均線を用いた長短2本のクロスは、トレンド反転を把握するための手法としては、意味がない、ということなのだ。


トレンド反転が視覚的にわかるBMAのクロス

なぜBMAラインのクロスは使えるのか


それでは、長短2本のBMAラインによるクロスは、どうなのであろうか。

結論から言えば、長短の従来の古典的な移動平均線を用いたクロスとは対照的に、長短2本のBMAラインによるクロスは、実際にトレンド反転の進捗状況を明らかにするので、とても利用価値の高いものとなっている。

BMAラインは、そのラインの方向がトレンドの方向となるので、ラインの方向が、上昇から下降へ、あるいは下降から上昇へ、変化することで、トレンドが反転したと認識できる。そして、トレンドの反転が認識できる長短2本のBMAラインを用いたBMAラインがクロスするという事実から、さらにトレンド反転は、確定的な現象として認識できることとなる。

実際、長短2本のBMAラインがクロスすることで、トレンドの反転が頻繁に起こっている。BMAラインのクロスを見ることで、トレンドの反転を認識できるのだ。


理論価格と計算期間 5本と10本のBMAライン


どんな場面でBMAラインのクロスが使えるのか

ただし、長短2本のBMAラインによるクロスは、オールマイティではない。いつでも使えるというわけではない。これは、BMAラインそのものについてもいえることだが、価格の値動きに上下の変動がほとんどない場合には使えない、というか使っても意味がない。

あくまでも、価格の値動きが上下に変動して、天井や底を頻繁に繰り返す、そのような状況でこそ、BMAライン、および長短2本のBMAラインによるクロスは、利用価値が高くなるのである。

また、上下に変動する程度については、大きく変動するときであり、よく使われる用語で表現すると、ボラティリティが高い状況でこそ、威力を発揮するのである。


利用頻度と重要性の高い短期BMAのクロス

それでは、長短2本のBMAラインによるクロスに用いるBMAラインは何を使うのがよいのだろうか。

BMAでは、短期の計算本数の少ない3本のBMAラインが、利用頻度と重要度という観点において、重要となっている。

なぜかというと、これら3本のBMAラインのクロスは、直近のトレンド変化にとても有効であり、トレンドの反転をうまく明らかにするからだ。

短期のBMAライン3本の具体的な計算本数は、現在では、5本、10本、15本のものを使う。各々、BMA0、BMA1、BMA2という名称で用いるが、長短2本のBMAラインの組合せとしては、

BMA0とBMA1、つまり、計算本数 5本と10本のBMAライン、
BMA0とBMA2、つまり、計算本数 5本と15本のBMAライン、
の2つの組合せを基本としている。

BMA0ラインが、BMA1ラインをクロスするか、
BMA0ラインが、BMA2ラインをクロスするか、
を確認することで、短期トレンドの反転を認識していく。


最後の15本は、以前は 25本を使っていたが、15本にすることで、より正確にトレンドの反転をとらえられることがわかった。

また、これら3つの数字は、それぞれの間隔が 5と同じであり、それぞれのBMAラインをチャート上で比較する際にも、これら3本のBMAラインの並び方や上下位置関係などから、視覚的にトレンドの様子がはっきりとわかる。


短期BMAライン3本 BMA0、BMA1、BMA2


大きなトレンド反転となる中長期BMAのクロス

ここでは、現在表示している時間足での中長期BMAライン、およびマルチタイムフレームで表示される BMA MTFラインについての話になる。いずれも短期ではなく、これらは中長期のトレンドを示すラインとなる。

これらのBMAラインの場合、短期のBMAラインとのクロスが、大きなトレンドの反転につながる場合が多い。短期のBMAラインが、中長期のBMAラインをクロスすることが、のちのち、おおきなトレンド反転へとつながっていくのだ。


中長期のトレンドが比較的長く続いた後、短期のBMAラインが、これらの中長期BMAラインとクロスすることで、それまでのトレンドが反転し、新しいトレンドが始まる場合がよくある。

この場合は、クロスのサインは表示されないが、太い中長期のBMAラインを、短期のBMAラインがクロスするので、チャートを見ていれば簡単にわかる。


短期BMAライン3本とBMA MTFラインのクロス


BMAラインのクロスをサインで可視化する

サインの必要性と種類について


上述のように、BMAでは、計算期間が異なる2つの短期BMAラインのクロスにより、トレンドが反転するということがわかっているが、ラインを表示するだけでは、クロスが生じたことをなんとなく認識できても、明確さという観点では、いつ、どこで、どんな種類のBMAラインの組合せでクロスが起こったのか、ということが、あいまいな状態だった。

そこで、BMA0とBMA1のクロスで、〇のサイン、BMA0とBMA2のクロスで、◎のサインをチャート上に表示することにした。これにより、どんな種類のBMAラインの組合せで、いつどこで、クロスが起こったのかが明確になった。

クロスが上昇を意味するのか、クロスが下降を意味するのについては、BMAラインの場合と同様に、上昇が、赤を基調とした色、下降が、青を基調とした色、で表示している。


短期BMAラインがクロスするときに表示されるサイン

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