価格の未来をテクノロジーで可視化する

NEW PREDICT

金融市場の過去データからの定量的な分析により構築された数理モデルに基づく最先端のクオンツ分析とトレンドを可視化するテクノロジーが、あなたの豊かな未来を引き寄せる

大きな価格変動は、特定の時刻から生じる

特定の時刻からトレンドがわかる2つの方法は、BMAに加えて、合わせて使ってほしいトレンド分析法の1つだ。ここでは、特定の時刻からトレンドがわかる2つの方法について詳しく解説していく。

具体的な方法を解説する前に、まずは、大きな価格変動は特定の時刻から生じるという内容のおさらいから始めよう。


価格の変動において、その要因には、さまざまなものがあると思うが、その中でも、時間がとても重要となる。特にその中でも、価格変動の大きな要因となっているのは、特定の時刻だ。

例えば、FXでは、月曜から金曜まで 毎日、一日中、24 時間トレードを行うことが可能だが、価格は、この24時間の間、常に同じような動きをするわけでなく、時間によって大きく異なる動きをする。このとき、価格が大きく動いたり、トレンドが大きく反転したりする場合、起点となる時刻が存在する。

それは、1つには、時間足の始値の時刻がある。また、デイトレードであれば、主要なマーケットに関連する開始時刻がある。



特定の時刻とは

  • 時間足の始値の時刻
  • 主要なマーケットに関連する開始時刻




時間足には、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足などがあるが、大きな時間足になるほど、その開始時刻が、大きな価格変動の要因となる。

また、主要マーケットの開始時刻とは、豪州、日本や香港シンガポール、中東、欧州、英国ロンドン、米国、米国の株式などマーケットが開始する時刻である。また、マーケットではないもののマーケットに関連するものとして、米国の雇用統計など、重要な経済指標の発表の時刻がある。


価格は、これら各時間足の始値の時刻、主要なマーケットの開始する時刻や、重要な経済指標の発表時の時刻から、価格が大きく動いたり、トレンドが反転したりすることが頻繁に起こっている。そのため、これら特定の時刻を意識することで、トレードで優位に立つことができる。


2つの時間管理システム

NEW PREDICTでは、価格が大きく変動する起点となる2つの特定の時刻を管理できるシステムがある。

上位時間足の始値の時刻については、上位時間足の管理システム、主要マーケットの始値の時刻については、主要マーケットの管理システム、によって、特定の時刻を意識してトレードすることが可能となっている。


時間足において、チャート上で確認したいのは、上位時間足の始値であり、チャート上に、上位時間足の各単位時間における開始時間とその価格が表示されるようになっている。このように、上位時間足の管理システムでは、上位時間足の始値を意識してトレンド分析ができる。

一方、主要マーケット等では、チャート上で確認したいのは、マーケット等の開始時刻とその価格であり、主要マーケットの管理システムでは、主要マーケット等の始値を意識してトレンド分析を行うことができる。



2つの時間管理システム

  • 上位時間足の管理システム
  • 主要マーケットの管理システム

上位時間足の始値からトレンドを知る方法

タイムフレームオープンライン(TOL)


上位時間足の始値からトレンドを知る方法として、まずは、上位時間足の管理システムの内容を簡単に確認しておこう。

上位時間足の管理システムでは、上位時間足の始値を水平に伸ばしたオープンライン、タイムフレームオープンライン(TOL)をチャート上に表示し、上位時間足の始値における時間と価格を管理する。新しい上位時間足が始まるとTOLは、新しくオープンラインが引かれるが、前のラインとは縦のラインで連結され、連続したラインとなる。

下の図では、15分足のチャートに、4時間足と日足の上位時間足のTOLが表示されている。

このように、上位時間足の管理システムでは、現在表示しているチャートに、上位時間足のTOLを表示することにより、大きな価格の変動や大きなトレンドの反転の起点となる上位時間足の始値を確認することができ、上位時間足を考慮したトレンド分析が行える。


上位時間足の始値を水平に伸ばした水平ライン TOL



TOLを表示させる設定にしておけば、時間足が変更されるごとに、現在時間足に対して、以下の組合せで、上位時間足のTOLが表示される。

上位時間足のTOL 組合せ


上位時間足のトレンドを知る


上位時間足の管理システムでは、価格と、チャート上に表示されるTOLを比較することで、上位時間足の新しい足が始まってから、価格は上昇中しているのか下降しているのか、陽線か陰線か、などの、上位時間足のトレンド情報を知ることができる。

さらに、価格とTOLとの関係から、上位時間足のローソク足の陰線や陽線が形成される過程を直接、見ることができる。

ローソク足の陽線や陰線は、大きな陽線も、大きな陰線も、いずれも始値から始まるので、始値近傍の価格の初動をとらえれば、大きな価格変動を手にすることができる。


TOLにより上位時間足のトレンドを知る




上の図は、ちょっと古いが、2021年から始まったUSDJPYの上昇トレンドが、2022年の10月にピークを付けたときのその前後における日足チャートであり、2022年8月〜2022年12月までの価格と、上位時間足のタイムフレームオープンライン(TOL)として、月足のTOL(青色のライン)を表示している。

この図のように、上位時間足の管理システムでは、表示しているチャートより、大きな時間足の上位時間足 TOLを表示する。この図では、日足のチャートに、月足のTOLを表示しており、日足のチャートで、月足の陰線、陽線や、月足のローソク足の陽線や陰線の形成過程が確認できる。


2022年8月は、月半ばから上昇を始めて、その後、8月、9月、10月は、価格がTOLより上で推移していることから、陽線であり上昇トレンドであることがわかる。

ところが、11月に入ると、一転、価格はTOLよりも下に位置するようになり、中旬以降一気に値を下げている。12月に入っても、価格とTOL関係は変わらず、10月、11月は、陰線であり下降トレンドということがわかる。

このように、日足のチャートにおいて、月足のTOLを見るだけで、上の図に示す月足におけるローソク足の陰線や陽線がわかり、しかも、陰線や陽線の生成過程もわかる、など、月足のトレンド情報が単純にしかも簡単にわかることが、おわかりいただけたかと思う。

ここでは、事例として、日足チャートを紹介したが、1分足から月足までどの時間足でも、ここで解説したように、上位時間足のトレンド情報を単純にしかも簡単に知ることができる。


主要マーケット等の始値からトレンドを知る方法

マーケットオープンライン(MOL)


次に、主要マーケットの始値から1日のトレンドを知る方法として、主要マーケットの管理システムの内容を確認しておこう。

主要マーケットの管理システムでは、大きな価格の変動や大きなトレンドの反転の起点となる主要マーケットなどの開始時間と始値を確認することにより、主要マーケットなどを考慮したトレンド分析が行えるものである。

日本の東京市場、香港・シンガポール市場、ヨーロッパ市場、米国市場などの主要なマーケットの開始時刻の始値や、米国の雇用統計など重要な経済指標の発表時刻の始値を、水平に延長したオープンライン、マーケットオープンライン(MOL)をチャート上に表示し、主要マーケットの開始時間と価格を管理する。

このMOLの表示は、1分足〜1時間足までの時間足のみで表示され、4時間足以降は表示されない。


金融商品の取引は、世界中の人々が参加するものの、すべての参加者が一斉に取引するわけでなく、それぞれの地域で、それぞれ違う時間帯に、それぞれ取引に参加する。それが、上記に挙げたマーケットであり、金融商品は、各マーケットごとに、それぞれの思惑で取引が行われていく。

そのマーケットごとの取引の状況を把握するために用いるのが、マーケットオープンライン(MOL)だ。このMOLは、上述のように、各マーケットの始値を水平ラインで表示するものであるから、価格は、各マーケットに特有のこのラインを基準として、各マーケット参加者の思惑で、大きく変動していく。

そのため、一日の中での価格トレンドを知りたければ、価格とマーケットごとのMOLを見ていけば、おのずとトレンドがわかってくるのだ。



次ページに、マーケットオープンライン(MOL)の事例を示すが、主要マーケットの始値から価格が大きく変動しているのがわかる。

また、主要マーケットの始値ではないが、米国の経済指標が発表される時刻からも、価格は大きく動くときがある。この中でも、特に、毎月の最初の金曜日に発表される米国の雇用統計では、価格が極端に大きく動くので注意が必要となる。


マーケットオープンライン MOL


マーケットオープンゾーン(MOZ)


また、主要マーケットの管理システムでは、アジア、ヨーロッパ、米国における各地域のマーケットについて、開始時間の近い2つのマーケットのマーケットオープンライン(MOL)で囲まれた部分を塗りつぶし、マーケットオープンゾーン(MOZ)と定義して管理する。

マーケットオープンゾーン(MOZ)の表示は、マーケットオープンライン(MOL)と同様に、4時間足以降では表示されず、1分足〜1時間足までの時間足のみで表示される。

各マーケットの情報をラインのみで単独に表示するだけでなく、アジア、ヨーロッパ、米国における各地域のマーケットについて、それぞれ近接する2つのマーケットのMOL間をゾーンとして表現し、このゾーンから、価格がどのように推移していくかを見ることで、三大マーケットを考慮したトレンド分析を行うことができる。

前ページでの事例に、マーケットオープンゾーンMOZを追加したのが、次ページの図となる。価格とマーケットオープンゾーンMOZを比較することで、価格が、それぞれの三大マーケットから、離れていく方向に価格は大きく変動していくのがわかる。



マーケットオープンゾーン MO


マーケットを通して1日のトレンドを知る


主要マーケットの管理システムでは、価格と、チャート上に表示されるMOL(マーケットオープンライン)を比較することで、マーケットが始まってから、価格は上昇中しているのか下降しているのか、陽線か陰線か、などの、マーケットに関するトレンド情報を知ることができる。

また、3大マーケットでは、隣接するマーケットのMOL(マーケットオープンライン)から作られるMOZ(マーケットオープンゾーン)との関係から、各3大マーケットが始まってから、価格は上昇中しているのか下降しているのか、陽線か陰線か、などの、各3大マーケットに関するトレンド情報を知ることができる。

上の図は、15分足のチャートで、FXにおける1日の始まりから終わりまでを示したチャートである。黒色の水平ラインは、日足の始値を示している。

以下では、このチャートを用いて、1日の始まりから終わりまで、価格と主要マーケットのMOL、価格と3大マーケットのMOZを比較しながら、価格の推移を解説していく。



アジアゾーン

まず、左下で日足のオープンラインが新しくなっているので、ここから1日の取引が始まっているのがわかる。

このときは冬時間なので、豪州のマーケットが7時から始まる。
その2時間後、9時から日本のマーケットが始まり、橙色のMOLが表示された直後から、価格は上昇し、日本のマーケットに関しては、上昇トレンド、陽線となる。

その後、10 時から黄色の香港・シンガポールのマーケットが始まり、一旦、MOLより下に行くもののすぐにMOLを上にクロスして、上昇に転じている。これで、香港・シンガポールのマーケットについても、上昇トレンド、陽線となる。

この時点で、価格は、日本と香港・シンガポールのMOLで形成されるアジアゾーンのMOZ を上に超えたので、アジアマーケットについても、上昇トレンド、陽線となる。

日足については、アジアマーケットの動きから同様に、上昇トレンドとなり、陽線である。




中東、ヨーロッパゾーン

その後、価格は、アジアゾーンを大きく超えて上昇したが、
15 時から始まった緑色の中東MOLで価格は抵抗を受け、空色のヨーロッパMOLが始まってからも、価格は香港・シンガポールのMOL近くまで下げたが、すぐに切替し、空色のヨーロッパMOLを上にクロスして、上昇に転じた。ヨーロッパマーケットからの上昇は強く、中東のMOL、さらには、18 時から始まったロンドンのマーケットも、その動きに追随し、ロンドンのMOLから、価格は勢いよく上昇した。

このとき、この日の主要マーケットと価格との関係を見ると、
豪州、日本、香港シンガポール、中東、ヨーロッパ、英国ロンドン、全てのマーケットのMOLより、価格は上となっていることから、すべてのマーケットが買い優勢であり、上昇トレンドになっているということがわかる。

このように、この時点で、朝からのマーケットすべてが価格を上げる方向に向いていることから、ロンドンのMOLから価格が勢いよく上昇した結果につながっていると思われる。

ただ、興味深いのは、価格は、そのまま上昇するのではなく、一旦、急激に下降し、ロンドンのMOLを超え、中東のMOLで支持されて、再び、急上昇しているというところだ。その後は、この現象を踏まえ、しっかりとした足取りの上昇トレンドが続いた。

このように、主要マーケットのMOLは、支持線や抵抗線になるので、この点からも、トレードでは、MOLを注視する価値がある。




米国ゾーン

そして、23 時から始まった米国市場で、一転、価格は、下降トレンドになり、その後の米国株式市場が始まっても、下げ圧力は強く、大きく下落していった。この様子は、米国のMOLおよび米国株式のMOLと価格との関係を見ることではっきりとわかる。また、結果的に、米国ゾーンのMOZより、下に価格が推移する状態となり、米国マーケットの下降トレンドを決定づけた。

この日は、9時の日本マーケット開始時が一番安く、23時の米国の開始時間で最高値をつけて、日足は、高値から半分ほど下げたものの陽線で引けている。


このように、各主要マーケットのMOLが、価格の上昇や下降に大きくかかわっているのがわかる。そのため、主要マーケットのMOLや、3大マーケットのMOZと価格との関係を注意深く見ていくことで、主要マーケットのトレンドや、1日のトレンドを分析することが可能となる。


オープンラインを使って利益を上げる

基本的な考え方


ここでは、タイムフレームオープンラインTOL、マーケットオープンラインMOL、マーケットオープンゾーンMOZなどの、オープンラインを使ったトレードの基本的な考え方について解説する。

オープンライン(OL:Open Line)を使ったトレードの基本的な考え方について解説する前に、ローソク足における大陽線、大陰線のように実体、つまり、終値と始値の価格差が大きい場合を考えてみよう。以下の図は、上位時間足のロウソク足における始値から終値までの価格の推移を示している。

ローソク足の価格は、始値から始まり、終値で終わる。このとき、始値が、はじまってすぐに終値になるわけではなく、以下の図のように、終値まで時間をかけた末に終値になり、大陽線となる。

何が言いたいかというと、多くの場合、陽線では、始値に近い価格の方が、終値に近い方の価格より、小さいということだ。つまり、上の図では、始値の近傍ですぐに買って、終値に近いところで売った場合が、もっとも利益が上がることになる。

逆に陰線では、始値に近い価格の方が、終値に近い方の価格より、大きくなり、始値の近傍ですぐに売って、終値に近いところで買った場合が、もっとも利益が上がることになる。


ご自分のチャートでローソク足だけを表示してみよう。
ローソク足の中で、実体がない状態、つまり、始値と終値の差がない状態は、ほとんどないことがわかるだろう。多くのローソク足には実体があり、始値と終値には価格の差がある。しかも、始値からすぐに終値になるわけではなく、時間をかけて終値を形成する。

このことからわかるように、オープンラインを使って利益を上げる基本的な考え方は、始値であるオープンラインに価格ができるだけ近いときに、価格がラインから離れていく方向にポジションをもつということだ。

始値からしばらくして、価格がオープンラインより上に位置するときは、買いのエントリーを、価格がオープンラインより下に位置するとき、売りのエントリーを行う。そして、始値から、できるだけ早い段階で、エントリーをすることだ。そうすれば、終値の頃には、利益になっている。


価格とOLのパターン


ここからは、価格とオープンライン(OL)との関係において、ローソク足で実体がある陽線や陰線において、比較的よく見かけるパターンを3つ紹介する。


1つめは、価格がオープンラインの上下どちらかに偏る場合で、ローソク足でいえば、ひげがない状態であり、トレンドが非常に強い場合となる。

2つめは、当初、価格はオープンラインより上にあったが、すぐに反転してオープンラインをクロスし、オープンラインの下になって、そのまま終値まで下落していく場合となる。同じように、その逆もあり、当初、オープンラインの下にあったものが反転して上になり、そのまま終値まで上昇していく場合である。この場合には、始値の方にひげがある状態になる。

3つめは、オープンラインが支持線や抵抗線となって、トレンドが継続する場合である。




陽線や陰線における価格とOLのパターン

  • ① 価格がオープンラインの上下どちらかに偏るような強い陽線や強い陰線
  • ② 価格がオープンラインをクロスして本来のトレンドに移行する
  • ③ オープンラインが支持線や抵抗線となりトレンドが継続する

以下、それぞれのパターンについて、図を交えて解説していく。


価格がOLの上下どちらかに偏る場合


価格がオープンラインの上下に偏る場合で、ローソク足でいえば、ひげがない状態であり、トレンドが非常に強い場合に現れる。

例えば、
強い上昇の場合は、
始値の直後から、価格がオープンラインより上に位置し、
そのまま、次第に、オープンラインから上に大きく離れていくようになる。

強い下降の場合は、
始値の直後から、価格がオープンラインより下に位置し、
そのまま、次第に、オープンラインから下に大きく離れていくようになる。

このような場合は、できるだけ初期段階で、オープンラインに近いところでエントリーを行う。


価格がOLをクロスして本来のトレンドに移行する場合


よくあるのが、時間足の始まりである始値の時刻から、最初、価格はトレンドに逆行する動きをするが、その後、すぐにオープンラインを超えて、本来のトレンドの動きをしていくパターンである。これは、ローソク足において、始値のひげに相当する部分の動きとなる。

このような場合は、オープンラインを超えて、本来のトレンドに移行するところで、エントリーを行う。


OLが支持線や抵抗線になりトレンドが継続する場合


最後は、オープンラインが支持線や抵抗線になる場合である。
こういうパターンは、頻繁に目にする。

このパターンは、陽線や陰線を形成するときに、価格がオープンライン付近まで戻って、オープンラインを超えないことを確認してもとのトレンドが継続するものだ。


上昇トレンドの場合は、オープンラインが支持線に
下降トレンドの場合は、オープンラインが抵抗線に
なる。

このような場合は、オープンラインに近づいた後、反転して本来のトレンドに戻るところで、エントリーを行う。

価格の未来をテクノロジーで可視化する

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