価格の未来をテクノロジーで可視化する

NEW PREDICT

金融市場の過去データからの定量的な分析により構築された数理モデルに基づく最先端のクオンツ分析とトレンドを可視化するテクノロジーが、あなたの豊かな未来を引き寄せる

ボリンジャーバンドは、BMAで進化する

BMAラインを使うボリンジャーバンドは、
BMAといっしょに使ってほしい必須のトレンド分析法だ。

詳しく解説していこう。
まず、ボリンジャーバンドの中心線にBMAラインを使う理由をおさらいしよう。


ボリンジャーバンドは、統計学的な概念を使った素晴らしいトレンド分析手法である。だが、残念なことにボリンジャーバンドの中心線は、遅行性の問題がある古典的な移動平均線、単純移動平均線SMAだ。トレンドの分析手法として、いちじるしく低い評価となってしまう単純移動平均線SMAを中心線に使うことで、ボリンジャーバンドのトレンド分析手法としての評価も、当然のことながら低くならざるをえない。

そこで、ボリンジャーバンドの中心線をBMAラインに変更することで、ボリンジャーバンドは、真のボリンジャーバンドとなり、トレンド分析に大いに活用できるものとなる。

このBMAラインを中心線に使ったボリンジャーバンドを使用することにより、BMAラインによるトレンド分析を行いながら、同時に、BMAラインを中心線にしたボリンジャーバンドによるトレンド分析も利用することができる。その結果、トレンド分析の精度や安心感が大きく向上するのである。


次に、重畳ボリンジャーバンドシステムSBBについても、おさらいしておこう。

NEW PREDICTでは、ボリンジャーバンドの中心線にBMAラインを使っているが、1つのボリンジャーバンドだけでなく、短期と中長期のボリンジャーバンドを同時に重ね合わせて表示できるボリンジャーバンドシステムを提供している。これを重畳ボリンジャーバンドシステム SBBという。SBBとは、Superimposed Bollinger Band のそれぞれの頭文字をとった略語となっている。



一般に重畳(ちょうじょう)とは、以下の意味がある。

  • 幾重にも重なること
  • この上なく満足なこと




トレンド分析では、短期的なトレンドの分析だけでなく、中長期的なトレンドの分析も欠かせない。「木を見て森を見ず」という言葉があるように、小さい動きだけに心を奪われて、全体の大きな動きの変化を見落としてしまうと、大きな失敗を招きかねない。

そのため、ボリンジャーバンドによるトレンド分析でも、短期トレンドと中長期のトレンドと両方、行うことができれば、短期だけでなく中長期のトレンドも把握することができ、さらに、これらを同時に見ることができれば、短期から中長期までのトレンドを全体に俯瞰しながら、トレンド分析を行える。

重畳ボリンジャーバンドシステムSBBは、短期と中長期のボリンジャーバンドを同時に重ね合わせることで、短期から中長期までのトレンドを全体に俯瞰しながら、トレンド分析を行えるとともに、これらのボリンジャーバンドの重畳表示がスムーズに、しかも簡単に表示できるよう工夫したシステムとなっている。


それでは、さっそく、NEW PREDICT における重畳ボリンジャーバンドとして、短期のボリンジャーバンド、中長期のボリンジャーバンド、そして、短期と中長期のボリンジャーバンドを同時に重ね合わせたものを順番に見ていこう。


重畳ボリンジャーバンド

短期のボリンジャーバンド


ボリンジャーバンドの中心線が、BMA0、BMA1、BMA2の場合は、
短期ボリンジャーバンドとして表示する。

これらは、短期のトレンドを示してくれる。

短期ボリンジャーバンドの場合は、
中心線と標準偏差σを ±1 〜 ±3 倍した合計6本のバンドのみを表示する。

色は、グレーとなる。


短期のボリンジャーバンド BMA0、BMA1、BMA2





中長期のボリンジャーバンド


ボリンジャーバンドの中心線が、BMA3~BMA8の場合は、
中長期ボリンジャーバンドとして表示する。
これらは、中長期のトレンドを示してくれる。

ボリンジャーバンドの中心線が、上位時間足の短期BMAラインである場合も同様に
これらも、中長期のトレンドを示してくれる。


中長期ボリンジャーバンドの場合は、
中心線と標準偏差σを ±1 〜 ±3 倍した合計6本のバンドのみに加えて、
背景を着色する。

ライン色は、中心線より上のラインは、赤を基調とした色、
中心線より下のラインは、青を基調とした色、となる。
中心線のライン色は、BMAラインとなるので、BMAラインの方向に応じて、
赤を基調とした色か、青を基調とした色となる。

背景は、同様に、中心線より上の背景は、赤を基調とした薄い色、
中心線より下の背景は、青を基調とした薄い色、となる。


中長期のボリンジャーバンド

中心線が、BMA3~BMA8 および BMA MTFのボリンジャーバンド





長短2種類のボリンジャーバンドの重ね合わせ


重畳ボリンジャーバンドでは、これまで解説した短期のボリンジャーバンドと中期のボリンジャーバンドを同時に、重ね合わせて表示できる。

さっそく、中長期のボリンジャーバンドに、短期のボリンジャーバンドを重ね合わせてみよう。

以下の図は、中心線がBMA8(300本)の中長期ボリンジャーバンドに、中心線がBMA2(15本)の短期ボリンジャーバンドを重ね合わせたものだ。


このように、ボリンジャーバンドによる短期トレンドと中長期のトレンドと両方を表示して、これらを同時に見ることができるので、短期から中長期までのトレンドを全体的に俯瞰しながら、トレンド分析を行える。その結果、トレードを有利に行うことができる。


短期と中長期のボリンジャーバンドを同時に重ね合わせて表示する





価格がバンド間に存在する確率


ボリンジャーバンドの優れているところは、統計学的な手法を用いたトレンド分析が行えることだ。

ここでは、価格の変動が、正規分布に従うと仮定した場合、価格がバンド間に存在する確率はどれくらいかみてみよう。

価格の変動が、正規分布にしたがうか否かという点については、投資対象や時間足によっても多少違いがあると思うが、過去の検証事例でいうと、日経225の日足データが正規分布にしたがうことを確認した事例がある。

そこで、ここでは、価格が正規分布に従うと仮定して、バンド間に存在する確率を計算してみよう。統計上から得られる確率は、以下のとおりとなる。



ボリンジャーバンドの各バンド間に価格が存在する確率

  • ±1σ   68.3  %
  • ±2σ   95.5  %
  • ±3σ   99.7  %


ボリンジャーバンドと標準偏差 σ

つまり、
ボリンジャーバンドに関する確率から判断すると、
価格が中心線からの乖離において、標準偏差 σを基準として絶対値で
2σ 以上になると、トレンド反転が起こりやすくなり、
3σ 以上になると、トレンド反転がいつ起こっても不思議でない、
ということがわかる。


したがって、
ボリンジャーバンドを使ってトレンド反転を判断するためには、チャート上のBBバンドにおいて、価格が中心線からの乖離において絶対値で2σ以上 あるいは3σ 以上となると、トレンド反転が起こりやすくなると意識しておけばいいことになる。


具体的にいうと、

価格が中心線より上にある上昇トレンドの場合は、価格が2σ のバンド以上、あるいは、価格が 3σ のバンド以上まで上昇すると、トレンド反転が起こりやすくなり、その後、価格は下降する。

また、価格が中心線より下にある下降トレンドの場合は、価格が -2σ のバンド以下、あるいは、価格が -3σ のバンド以下まで下落すると、トレンド反転が起こりやすくなり、その後、価格は上昇する。



この傾向は、計算期間が小さい短期のボリンジャーバンドであっても、計算期間が大きい中長期のボリンジャーバンドであっても、同様のことがいえる。

実際に、金融商品の過去データでは、短期であろうが、中長期であろうが、価格が中心線からの乖離において絶対値で 2σ以上や 3σ以上になると、トレンド反転が頻発している。


BMAラインのトレンド分析能力を向上させる


NEW PREDICTで提供するボリンジャーバンドは、中心線がBMAラインであることにより、ボリンジャーバンドを使用すると、ボリンジャーバンドだけでなく、同時にBMAラインを表示して、トレンド分析を行うことができる。

その結果、BMAラインによりトレンドを分析する際、BMAラインを中心線にしたボリンジャーバンドを同時に利用することができ、トレンド分析の精度や安心感を大いに向上させるのである。


それでは、なぜ、BMAラインによりトレンドを分析する際に、BMAラインを中心線にしたボリンジャーバンドを併用した方がいいのか。

それは、価格の値動きは、平均的な値動きではなく、頻繁に上下動を生じるからだ。この価格の変動は、BMAラインの方向が上昇や下降といった大きな変化を起こすようなものから、BMAラインの方向が変わらないで、それまで継続してきたトレンド状態のなかで生ずる一時的な価格の上下動など、さまざまである。

このような上下動をともなう価格変動において、BMAラインを中心線にしたボリンジャーバンドがあることで、価格の上下動を逆に味方につけてトレードを進めることができる。


価格変動には、基本的に2種類ある。
1つは、価格が、トレンドをさらに助長するような価格の行き過ぎを生じる場合、もう1つは、トレンドと逆行する動きをしてBMAラインをクロスする場合である。


前者では、
さきほど、価格がバンド間に存在する確率で解説したように、トレンド方向に変動した価格が絶対値で、2σ以上や3σ以上になると、トレンド反転が頻発しているので、この事実を利用してトレードを優位に進めることができる。

後者では、
BMAラインをクロスする場合、トレンドが反転する場合と、トレンドが継続する場合にわかれる。トレンドが反転する場合は、クロスした状態が一時的でない場合であり、逆にトレンドが継続する場合は、クロスする現象は一時的であり、すぐに逆なクロスが起こるか、しばらくして、もとのトレンドに戻ることになる。


いずれの場合も、価格とバンドとの関係に基づいて、トレードを優位に進めることができる。


価格の行き過ぎをとらえる


相場の世界では、山高ければ谷深し、という格言があるが、行き過ぎた価格は、その反動を生ずる。上昇しすぎた価格は、その反動で下落し、下落しすぎた価格は、その反動で上昇する。しかも、山高ければ谷深しという言葉のとおり、その反動は、少しの下落や少しの上昇ではなく、行き過ぎた価格の動きにみあった行き過ぎた価格変動を引き起こす。

大きな価格変動でも、トレンドが反転する際には、価格の行き過ぎがそのきっかけとなる場合が多いが、トレンドが継続している途中でも、価格の行き過ぎが一時的に生ずることで、一時的なトレンドの反転が起こる。

価格がバンド間に存在する確率で解説したが、価格の変動が、正規分布にしたがうと仮定すると、価格がボリンジャーバンドの中心線からの乖離において、標準偏差σを基準として、絶対値で2σ以上になると、トレンド反転が起こりやすくなり、絶対値で3σ 以上になると、トレンド反転がいつ起こっても不思議でない、ということになる。


ボリンジャーバンドと標準偏差 σ から、価格の行き過ぎを確認する

この確率でいえば、価格が、バンドを超えて存在する確率は、絶対値で2σ以上となるのは5%、絶対値で3σ以上となるのは、ほぼゼロとなる。

つまり、このような行き過ぎが生じる場面では、行き過ぎの反動が生じる可能性が非常に高いので、トレードする際は、このことをよく理解してのぞみたい。

このような場合には、第一に、トレンド方向への新規のエントリーは絶対に避けるべきであり、すでにポジションがある場合には、一時的な利益確保をしてもよい場面となる。

また場合によっては、新規で、それまでのトレンドとは逆のポジションをもつことで、その後に起こるトレンド反転により発生する新しいトレンドでのスタートでエントリーできるかもしれない。


価格とバンドの関係でトレンドがわかる


行き過ぎた価格の反動による価格の変動は、BMAラインまで至ることもあれば、さらに、一時的なBMAラインのクロスを生じることもある。そして、中長期的なボリンジャーバンドと関係するときは、BMAラインのクロスが生じるとともに、BMAライン方向の反転が生じ、トレンドが反転して新しいトレンドが始まる。


トレンドが継続する場合には、行き過ぎた価格の反動は、一時的なものとなり、多くの場合、BMAラインで止まるか、BMAラインをクロスしても、トレンドとは逆の1σや2σのバンドが支持線や抵抗線となって、これらのバンドで反発して、もとのトレンドに戻っていくことになる。

このとき、これらのバンド方向は、BMAラインの方向、つまりトレンドの方向と同じであることが多い。


トレンド途中における一時的なBMAラインのクロス

また、価格がBMAラインをクロスした後、そのままの上下関係を維持する場合であっても、急激にトレンドとは逆の2σや3σまで価格が動く場合には、価格が行き過ぎた反動で、もとのトレンドに戻る場合もある。

一方、トレンドが反転して、新しいトレンドが始まる際には、BMAライン方向の反転に呼応するように、バンドも、BMAライン方向と同じ方向になる。


トレンド反転におけるBMAライン方向とバンド方向の相関

このように、価格とボリンジャーバンドの各バンドとの関係や、各バンドの方向などをしっかりと確認することで、今後のトレンドを読むことができる。


価格の行き過ぎを示すサイン


短期のボリンジャーバンドについては、
価格が行き過ぎたことを知らせるサインを表示できる。

価格がボリンジャーバンドの2σや3σを超えたり、トレンドとは逆の1σを超えたときには、チャート上やサブチャート上にサインが出現する。

これらのサインは、
トレンド方向に価格が行き過ぎた場合や、逆にトレンドとは逆に一時的に変動して行き過ぎた場合に表示されるので、トレードする上で、とても役に立つサインとなる。


価格の行き過ぎをサインで表示する

カウンタートレードは、「逆張り」を基本とした戦略のことをいうが、これらのサインは、カウンタートレードの格好の場所として活用できる。

価格がバンド間に存在する確率でも解説したように、価格が中心線からの乖離において、標準偏差σを基準として絶対値で2σ 以上になると、トレンド反転が起こりやすくなり、3σ 以上になると、トレンド反転がいつ起こっても不思議でない、ということがある。

つまり、これらの箇所に表示されるサインは、これまで持っているポジションがあるとしたら決済するタイミングであることを知らせてくれるとともに、これから始まる新しいトレンドへの新規エントリーのタイミングであることを教えてくれる。

特に、価格が行き過ぎたときの ±3σのバンドなどは、確率的にみて非常にトレンド反転が起こるタイミングとなるので、ここで、それまでのトレンドとは逆方向に新規のエントリーを行うカウンタートレードは、その後、良い結果をもたらす可能性が大きい。


加えて、トレンドが継続する過程で生じる一時的なBMAラインへの接近の際には、BMAラインそのものが、また、一時的なBMAライのクロスの際には、トレンドとは逆の1σのバンドが、それぞれ、トレンド反転が起こるタイミングとなりやすいので、ここで、トレンド方向に新規のエントリーを行うカウンタートレードも、良い結果をもたらす可能性が大きい。


サブチャートにボリンジャーバンド情報を表示


ボリンジャーバンドの情報については、チャート上に表示されるボリンジャーバンドそのものの情報に加えて、サブチャートに、BMAの中心線と標準偏差σの整数倍にあたるラインを表示した状態に、価格の終値、高値、安値のラインを引いたものが表示できる。

また、価格が、ボリンジャーバンドの2σや3σを超えたり、トレンドとは逆の1σを超えたときには、チャート上だけでなく、このサブチャート上にサインが出現する。

また、サブチャートの右側には、現在の価格の標準偏差σに対する値を表示する。


これにより、
サブチャートで、バンドとの関係を考慮した価格の終値、高値、安値の行き過ぎを、より鮮明にはっきりと認識することができるので、チャートにボリンジャーバンドを表示するときは、合わせて、サブチャートも表示しておきたい。


なお、サブチャートには、短期のボリンジャーバンドだけでなく、中長期のボリンジャーバンドに対して、それぞれ別々に表示ができる。


サブチャートに表示するボリンジャーバンドの情報

価格の未来をテクノロジーで可視化する

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